2025/05/16
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はじめに
有料のサービスがいくつかありますが、今回は手元の環境でできるようにしていきます。
しかし、画像生成AIを快適に利用できるような環境もないため、GPU非搭載のパソコンでもそこそこ動くと言われているFastSD CPUを試してみることにしました。
FastSD CPUについて
OpenVINOにも対応しているため、事実上GPUも使用していることにはなります。
OpenVINOについて
簡単にまとめると、インテルが用意したAI特化環境を無償で使わせてもらえるということです。
環境
数年前に調達したPCです。
OS:Windows 11 Home
CPU:13th Gen Intel(R) Core(TM) i7-1360P 2.20 GHz
メモリ:16.0 GB
こちらの環境にWSL上でUbuntuを入れます。
手順
シンプルに実行したコマンドです。
wsl --install Ubuntu
wsl
git clone https://github.com/rupeshs/fastsdcpu.git
cd fastsdcpu
# install.shを実行に失敗して後から対応したもの
sudo apt-get update
sudo apt-get install libz-dev
sudo apt install python3.12-venv
python3 -m venv .venv_fastsdcpu
source .venv_fastsdcpu/bin/activate
vi requirements.txt
┏
Pillow==9.4.0
↓
Pillow==11.1.0
mediapipe==0.10.9
↓
mediapipe==0.10.21
┗
sudo ./install.sh --disable-gpu
./start-webui.sh
動作
早速text2img(文章からの画像生成)を試してみます。
※Inference steps(画像生成で費やすステップ数)のみ少ないと変な画像ができるため増やして実行しています。
定番の猫を生成すべく適当にプロンプトを入力してGenerateボタンを押下。
・・・あれぇ?316秒もかかってしまいました。
できた結果は以下。
条件を変更せずに再実施します。
次は87秒でした。
初回時には時間がかかるみたいです。
終わりに
入門として割と簡単に導入と実行できて楽しかったです。
待ち時間についても、何か他の作業の合間での実行であれば気にならないレベルでした。
有料サービスやGPUの載ったパソコンを利用すれば、FastSD CPUでなくともより高速なで高品質な生成も可能でしょう。
弊社もAI事業を行うことになりました。
おいていかれないように今後も勉強していきたいですね。