補助金を使って、自社専用の業務システムをつくる。
「補助金でシステムを作りたい」というご相談は増えています。 ただ、制度によって対象がかなり違い、進め方を間違えると補助の対象外になります。 まず何を確かめるべきかを、正直に整理しました。
「補助金でシステム開発」は、制度によって可否が分かれます
ご相談の多い3つの制度について、自社専用システムの開発と合うかどうかを整理しました。
中小企業省力化投資補助金(一般型)
「オーダーメイド性のある省力化投資」が対象で、個別の現場に合わせた設備導入・システム構築が想定されています。自社専用の業務システムを人手不足の解消のために作る場合、趣旨がそのまま合います。
公式サイトで最新の公募要領を確認するものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)
革新的なサービス開発・試作品開発のための設備投資等を支援する制度です。新しい製品やサービスを生み出す取り組みの一部としてシステムを作る場合は検討できますが、社内業務のExcel置き換えだけでは趣旨と合いにくい面があります。
公式サイトで最新の公募要領を確認するデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)
登録されたIT導入支援事業者が提供する、あらかじめ登録済みのツールを導入する制度です。当社は登録IT導入支援事業者ではないため、当社の開発ではご利用いただけません。この点は最初にお伝えします。
公式サイトで最新の公募要領を確認する補助率・上限額・締切は、このページに記載していません。公募回ごとに変わるため、こちらに書くと古い情報のままご判断いただくことになるからです。 必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。
一番多い失敗は「交付決定の前に着手してしまう」ことです
多くの補助金では、交付決定より前に発注・契約・支払いをした経費は補助の対象になりません。 「早く進めたいので先に開発を始めてしまった」——これで対象外になる例が実際にあります。
当社は、交付決定を確認してから契約・着手する進め方でお受けします。 それまでの期間は、業務の整理や仕様の詰めなど、費用の発生しない範囲でご相談を進めることができます。
やること・やらないことを、はっきりさせています
補助金まわりは線引きが曖昧になりがちなので、先にお伝えします。
当社が対応すること
- ・申請に添付いただく見積書の作成
- ・システムの内容が分かる仕様資料・構成資料の作成
- ・相見積が必要な場合を前提とした見積の出し方
- ・交付決定を待ってから着手するスケジュールでの開発
- ・補助金をご利用の場合の一括(請負)契約
当社が行わないこと
- ・申請書類の作成代行(お客様、または顧問の士業・支援機関の方とお進めください)
- ・採択される見込みの保証や、採択率のご案内
- ・認定経営革新等支援機関としての関与(当社は該当しません)
- ・デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)でのご提供(当社は登録IT導入支援事業者ではありません)
ご相談から着手までの流れ
- 1
ご相談
やりたいことと、使えそうな補助金の見当を一緒に整理します。
- 2
業務の整理
どの業務を、どの順番でシステム化するかを決めます。ここが申請書の中身にもなります。
- 3
見積書・仕様資料をお渡し
申請に添付できる形でご用意します。相見積が必要な場合もその前提で作ります。
- 4
お客様が申請
申請書類の作成はお客様、または顧問の士業・支援機関の方とお進めください。
- 5
交付決定後に着手
交付決定の連絡を確認してから契約・開発に入ります。ここを守らないと対象外になります。
補助金のご相談で、よくいただく質問
補助金の申請は代行してもらえますか?
いいえ。当社がお出しするのは、申請に添付いただく見積書と、システムの内容が分かる仕様資料までです。申請書類の作成そのものは、お客様ご自身か、顧問の税理士・中小企業診断士、認定経営革新等支援機関の方とお進めください。当社は認定経営革新等支援機関ではありません。
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は使えますか?
当社は登録IT導入支援事業者ではないため、この制度でのご利用はできません。この制度はあらかじめ登録されたツールを導入するためのもので、一から作る自社専用システムは想定されていません。オーダーメイド開発を対象とする中小企業省力化投資補助金(一般型)などをご検討ください。
補助金の金額や締切を教えてください。
本ページには記載していません。補助率・上限額・公募の締切は公募回ごとに変わるため、こちらに書くと古い情報のままご判断いただくことになります。必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。ご相談の中で、現在の内容を一緒に確認することはできます。
月額プランでも補助金は使えますか?
対象外になりやすいです。補助金は補助事業の期間内に支払いが完了した経費を対象とするため、継続的にお支払いいただく月額プランは馴染みません。補助金をご利用の場合は一括の請負契約でお受けします。補助金の対象にならない運用・保守の部分だけを、後から月額でお引き受けすることも可能です。
採択されなかった場合はどうなりますか?
交付決定を待ってから着手する進め方であれば、その時点で費用は発生していません。あらためて月額プランで小さく始める、優先度の高い一部だけ先に作る、といった代案をご提案します。補助金が通らなければ何も進まない、という状態にはしません。
どの補助金が使えるか分からないのですが。
その状態でご相談いただいて構いません。やりたいことをうかがえば、趣旨が合いそうな制度の見当はお伝えできます。ただし最終的な対象可否の判断は事務局が行うものです。当社は「たぶん通ります」とは申し上げません。