2024/12/03
こんにちは。林です。
今、世間はコロナショックで大変なことになっていますね。
皆さん、体調は大丈夫でしょうか?
このコロナショック、リーマンショックを超えるという噂もあります。
リーマンショックでは多くの企業が倒産しました。
それを上回るような事態が、設立して1年ちょっとで来てしまうなんて
もちろん想像もしていませんでした。
そんな中、弊社では還元率を引き上げるという大胆な行動に出ます。
ちなみに還元率の推移は下記のとおり。
2019年1月~2019年12月 67%
2020年1月~2020年3月 68%
2020年4月~ 70%
還元率を上げることによるメリットは採用に有利ということ、
デメリットは会社の利益が下がることです。
ここ最近、SES会社で還元率を公開する会社が増えてきました。
その中でも70%以上の会社が増えてきたように思います。
その影響もあってか、応募者数が少し減少傾向にあったり、
内定を出させて頂いても、更に高還元の会社に行くという理由で
辞退される数も増えてきておりました。
そこを改善すべく1月に入った頃、還元率の見直しを検討致しました。
もちろん、毎月利益はきちんと出ていましたので、思い切ってどーんと上げることも出来ます。
また、その方が求人でも有利となるのは間違いありません。
ただ、それだけでは何かあった時に社員を守れる会社にはなれません。
1期目終了の際、弊社の体力は170%となりました。
これは、収入がゼロ(社員全員が待機)となった時に、1.7ヵ月分の体力があることを示しています。
1.7ヵ月と聞くと、「え、ヤバくない?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、
収入がゼロ(社員全員が待機)となる事態は早々にありません。
また、弊社は稼働率が80%を下回らない限り、単月黒字となっています。
つまり現時点の社員数25名ですと約5名程度の待機が毎月発生しなければ、
この体力170%の部分は減ることはありません。
むしろ、待機が4名以下であれば、体力は増えていきます。
逆に、毎月6名以上の待機が発生すると、
体力が少しずつ減っていくことになります。
ちなみに東日本大震災の時は稼働率が約5%程、
リーマンショックの時は稼働率が約15%程下がったとのデータがあります。
これを考慮して、仮にリーマンショックを上回り稼働率20%低下したとして
稼働率が80%になってしまったとしても、上述の通り体力を維持出来ますので経営に支障はありません。
万が一、更に稼働率20%低下して、稼働率が60%になってしまった場合、
体力を切り崩す境界点である80%を20%下回りますので、
毎月20%を切り崩し、170%÷20%=8.5ヵ月生き延びることが出来る計算となります。
どうですか?
これを見る限り、本当によっぽどのことがない限り、
弊社は十分な余力があると分かって頂けたのではないでしょうか?
高還元にすると、人も集まりやすいですし、社員にも喜んでもらえることになりますが、
体力を蓄えることが非常に困難となりますので、
今回のようなこういう局面にさらされた時、
社員を守れなくなってしまう恐れがあります。
ですので、還元率を上げるには検討に検討を重ねて慎重に決断する必要があります。
1%上げるのか、2%上げるのか、それとももっと上げるのか。
自分の中では、区切りのよい70%にしたいなという気持ちがありました。
そこで、グループ会社であるエージェントグローの河井社長に相談することにしました。
返ってきた答えは「利益も十分出てるから、70%なら大丈夫。
とりあえず上げてみるのも手だよ。
あの時、上げておけば良かったって後悔するのも嫌だし、
最悪ダメでも、社員にきちんと説明してから下げればいい。
もちろん、そうならないように頑張らなきゃいけないけど」
確かに。
社長としての一番の役割は決断すること。
その決断は無謀であってはならないし、慎重すぎてもいけない。
だからと言って、失敗を恐れてはいけないし、タイミングを間違ってもいけない。
何より、「守り」より「攻め」の姿勢を崩してはならない。
何かあっても社員を守れる体力を十分と思えるまで(目標は300%)は増やしていきつつ、
その上で、出来る限り社員へ還元できるようにしていく。
これが弊社のスタンスです。
そのための努力はきちんと社員に見せながらやっていきたいと思っています。